2009年03月01日
ダビデンコ vs ツォンガの雑感
最近2試合のレポは真面目に書きすぎてしまったので、今回は大雑把にします。そうしないと、もの凄い疲れるということに気づきました。
試合は管理人が密かに気に入ってる、ストローク怪人ダビデンコ。リズムに乗ってバンバン打ってる印象だが、実はスピンをかけた球なども混ぜ、ラリーが速くなり過ぎないように工夫してたりもする。
一方、ツォンガ。録画してあったマスターズ・パリの決勝を観た印象では、多少手こずったものの、ナルバンディアンのペースを変えて相手に気持ちよく打たせない、巧みなラリーを強打で破壊していた。そして以外に器用なことが判明。ネットプレーやドロップがうまい。もちろん強打オンリーではないけど、フォアは強打を軸にしている模様。バックはフォアよりも、もうちょっと繋げる球が多かった。
■調子がよくても・・・
ツォンガのサーブでスタート。ラリーになると、ダビデンコが支配。ベースラインから、ツォンガのスピン系の球をフォアで打って楽々ウィナー。そんな、調子良さげなダビデンコだが、さすがにツォンガの強力なファーストには対応できず、ツォンガがキープ。
ダビデンコもファーストが入る。そのときは大体ラリーを支配していた。また、セカンドになっても、ツォンガが強打してくるが、これを冒頭で述べたようにスピン系の球でツォンガのペースにならないように工夫し、そしてチャンスとみたら急に早いタイミングで打ち、ラリーの主導権を奪っていた。あと、ダビデンコはバックの高い打点が得意なように思えた。アドサイドからのバックへのキックサーブを苦にしなさそうである。ダビデンコがキープして1-1。
ここからは同じような展開が続き、試合はタイブレークへ。ここまでの間、ラリーでは、ツォンガはダビデンコがミスしないと得点できない、というくらいダビデンコの調子がよかったが、ダビデンコは自分のサーブの時にボレーミスや、強引に打とうとしてアウトなどを犯し、ツォンガにミニブレークされてタイブレークを落とす。よって、ツォンガが第1セットを7-6で取る。
ツォンガはサーブで主導権を握ったときは良いが、ダビデンコにラリーの状態をイーブンにされた後の展開で、なかなか主導権を奪えていない。強打押しはハマれば最強だが、怖いのは相手が強打を上回ってくることである。つまり、自分の強打を何事もなく返してきて、ウィナーをかっさらっていく相手が出てくると、行き詰まってくる。そんな相手が今日のダビデンコ。ツォンガはサーブをしっかりキープして、運も絡んでくるタイブレークで勝負したいんだろうなと。
■しかし・・・
第1セットを取ったツォンガはノリノリ、ダビデンコは少し調子が狂ったようで、ツォンガの攻撃がうまく機能したことと、ダビデンコの凡ミスで、ツォンガがブレーク。ツォンガにとってうれしい展開。
しかし、ファーストが入らないツォンガ。ダビデンコはツォンガのセカンドをしっかりレシーブして、ラリー戦。ラリーが少し長く続いたことにより、調子を取り戻したダビデンコ。ストロークが深くなり、ツォンガは強打しづらい状況。普通のフラットドライブはダビデンコのご馳走となり、早いタイミングというか、ほぼライジングでラリーのコースを変えたりして、再びラリーを支配。ブレークポイントではフェデラーさんのごとく、すばやく打点に入って、ライジングでフォアのダウンザラインを打ち、これがウィナーとなって、ブレークバック。
試合はキープが進み、ダビデンコサーブ。ここで、管理人が気づく。ダビデンコは、ファーストはツォンガのフォアへ、セカンドはバックへよく打っていた。ツォンガはフォアで強打を狙っているので、ファーストをフォアに打つことで、振り遅れさせることを狙っているのかもしれない。実際、ダビデンコのファーストに対して、フォアでレシーブしたツォンガはネットをしていた。セカンドはもちろん、フォアより攻撃力が劣るバックを狙うのは当たり前で、このレシーブをカモにして、ダビデンコはチャンスボールを量産していた。ダビデンコがキープして3-2。
このあともキープが続き、ダビデンコの5-4で、ツォンガサーブ。このゲームではツォンガのファーストが入らない。で、セカンド→ダビデンコ、慎重にコートに入れる→ツォンガは左右どちらかに強打→しかし、角度がつかないと、ダビデンコはこれを何事もないかのように深い球で返す→ツォンガ、仕方なく繋げる→ダビデンコのshowタイム、という展開などもみられ、ブレークポイント。ツォンガはアドサイドからダビデンコのバック側へコートの外に跳ねていくキックサーブを打つ。しかし、バックの高い打点が得意疑惑のダビデンコ。これをベースラインちょい後ろから、コートの隅へバックのレシーブを叩き込み、リターンエース。ツォンガのサービスゲームをブレイクして、第2セットを6-4で取る。
■油断大敵
第1ゲームをダビデンコがキープし、第2ゲーム。第2セットの最後のゲームのような展開で、ツォンガがブレイクを許してしまう。
ここからはキープが続き、5-2でツォンガサーブ。今までのような展開のラリーが続き、ダビデンコにマッチポイントを握られるが、ラリーの中で、ツォンガは、まさかのドロップを決めてデュースに持ち込む。多用はしないが、使いどころが「巧」なツォンガ君。そして次のポイント、ダビデンコにラリーの主導権を握られ、左右に振られまくるが、ツォンガはフォアとバックのスライスをフル活用して返しまくり、ダビデンコが自爆。ゲームポイントで、ダビデンコがレシーブをミスしてツォンガはなんとかキープし、望みをつないだ。
で、次のダビデンコサーブ。なんとダビデンコは凡ミス、そしてツォンガの強打が決まったこともあって、3本のブレークポイントを握られる。これをとりたいツォンガだが、ダビデンコがなんとかこれをしのぎデュース。しかし、次のポイント、ダビデンコはストロークをアウトしてしまい、再びツォンガにチャンス。ツォンガはこのラリーでまたもやドロップを放って、これが決まり、ブレークに成功。5-4。この後はキープが続いて、タイブレークへ。
で、タイブレークはというと、ダビデンコの圧勝で終了。つまり7-0。内容は、ダビデンコが再びラリーを支配、そして、ツォンガが少し無理&チャレンジをしすぎて自滅というものであったとさ。よって、第3セット、ダビデンコが7-6で取り、逆転勝利。
■感想
ツォンガの強さや器用さも、所々で見られたが、「この試合を一言で表すと?」と聞かれたら、スコアは競ったものの、「ダビデンコ次第の試合でした」と、管理人なら答えるでしょう。それくらい、ダビデンコの調子の良さが目立った。
そして、結局、大雑把のつもりが少し長くなってしまいました↓
試合は管理人が密かに気に入ってる、ストローク怪人ダビデンコ。リズムに乗ってバンバン打ってる印象だが、実はスピンをかけた球なども混ぜ、ラリーが速くなり過ぎないように工夫してたりもする。
一方、ツォンガ。録画してあったマスターズ・パリの決勝を観た印象では、多少手こずったものの、ナルバンディアンのペースを変えて相手に気持ちよく打たせない、巧みなラリーを強打で破壊していた。そして以外に器用なことが判明。ネットプレーやドロップがうまい。もちろん強打オンリーではないけど、フォアは強打を軸にしている模様。バックはフォアよりも、もうちょっと繋げる球が多かった。
■調子がよくても・・・
ツォンガのサーブでスタート。ラリーになると、ダビデンコが支配。ベースラインから、ツォンガのスピン系の球をフォアで打って楽々ウィナー。そんな、調子良さげなダビデンコだが、さすがにツォンガの強力なファーストには対応できず、ツォンガがキープ。
ダビデンコもファーストが入る。そのときは大体ラリーを支配していた。また、セカンドになっても、ツォンガが強打してくるが、これを冒頭で述べたようにスピン系の球でツォンガのペースにならないように工夫し、そしてチャンスとみたら急に早いタイミングで打ち、ラリーの主導権を奪っていた。あと、ダビデンコはバックの高い打点が得意なように思えた。アドサイドからのバックへのキックサーブを苦にしなさそうである。ダビデンコがキープして1-1。
ここからは同じような展開が続き、試合はタイブレークへ。ここまでの間、ラリーでは、ツォンガはダビデンコがミスしないと得点できない、というくらいダビデンコの調子がよかったが、ダビデンコは自分のサーブの時にボレーミスや、強引に打とうとしてアウトなどを犯し、ツォンガにミニブレークされてタイブレークを落とす。よって、ツォンガが第1セットを7-6で取る。
ツォンガはサーブで主導権を握ったときは良いが、ダビデンコにラリーの状態をイーブンにされた後の展開で、なかなか主導権を奪えていない。強打押しはハマれば最強だが、怖いのは相手が強打を上回ってくることである。つまり、自分の強打を何事もなく返してきて、ウィナーをかっさらっていく相手が出てくると、行き詰まってくる。そんな相手が今日のダビデンコ。ツォンガはサーブをしっかりキープして、運も絡んでくるタイブレークで勝負したいんだろうなと。
■しかし・・・
第1セットを取ったツォンガはノリノリ、ダビデンコは少し調子が狂ったようで、ツォンガの攻撃がうまく機能したことと、ダビデンコの凡ミスで、ツォンガがブレーク。ツォンガにとってうれしい展開。
しかし、ファーストが入らないツォンガ。ダビデンコはツォンガのセカンドをしっかりレシーブして、ラリー戦。ラリーが少し長く続いたことにより、調子を取り戻したダビデンコ。ストロークが深くなり、ツォンガは強打しづらい状況。普通のフラットドライブはダビデンコのご馳走となり、早いタイミングというか、ほぼライジングでラリーのコースを変えたりして、再びラリーを支配。ブレークポイントではフェデラーさんのごとく、すばやく打点に入って、ライジングでフォアのダウンザラインを打ち、これがウィナーとなって、ブレークバック。
試合はキープが進み、ダビデンコサーブ。ここで、管理人が気づく。ダビデンコは、ファーストはツォンガのフォアへ、セカンドはバックへよく打っていた。ツォンガはフォアで強打を狙っているので、ファーストをフォアに打つことで、振り遅れさせることを狙っているのかもしれない。実際、ダビデンコのファーストに対して、フォアでレシーブしたツォンガはネットをしていた。セカンドはもちろん、フォアより攻撃力が劣るバックを狙うのは当たり前で、このレシーブをカモにして、ダビデンコはチャンスボールを量産していた。ダビデンコがキープして3-2。
このあともキープが続き、ダビデンコの5-4で、ツォンガサーブ。このゲームではツォンガのファーストが入らない。で、セカンド→ダビデンコ、慎重にコートに入れる→ツォンガは左右どちらかに強打→しかし、角度がつかないと、ダビデンコはこれを何事もないかのように深い球で返す→ツォンガ、仕方なく繋げる→ダビデンコのshowタイム、という展開などもみられ、ブレークポイント。ツォンガはアドサイドからダビデンコのバック側へコートの外に跳ねていくキックサーブを打つ。しかし、バックの高い打点が得意疑惑のダビデンコ。これをベースラインちょい後ろから、コートの隅へバックのレシーブを叩き込み、リターンエース。ツォンガのサービスゲームをブレイクして、第2セットを6-4で取る。
■油断大敵
第1ゲームをダビデンコがキープし、第2ゲーム。第2セットの最後のゲームのような展開で、ツォンガがブレイクを許してしまう。
ここからはキープが続き、5-2でツォンガサーブ。今までのような展開のラリーが続き、ダビデンコにマッチポイントを握られるが、ラリーの中で、ツォンガは、まさかのドロップを決めてデュースに持ち込む。多用はしないが、使いどころが「巧」なツォンガ君。そして次のポイント、ダビデンコにラリーの主導権を握られ、左右に振られまくるが、ツォンガはフォアとバックのスライスをフル活用して返しまくり、ダビデンコが自爆。ゲームポイントで、ダビデンコがレシーブをミスしてツォンガはなんとかキープし、望みをつないだ。
で、次のダビデンコサーブ。なんとダビデンコは凡ミス、そしてツォンガの強打が決まったこともあって、3本のブレークポイントを握られる。これをとりたいツォンガだが、ダビデンコがなんとかこれをしのぎデュース。しかし、次のポイント、ダビデンコはストロークをアウトしてしまい、再びツォンガにチャンス。ツォンガはこのラリーでまたもやドロップを放って、これが決まり、ブレークに成功。5-4。この後はキープが続いて、タイブレークへ。
で、タイブレークはというと、ダビデンコの圧勝で終了。つまり7-0。内容は、ダビデンコが再びラリーを支配、そして、ツォンガが少し無理&チャレンジをしすぎて自滅というものであったとさ。よって、第3セット、ダビデンコが7-6で取り、逆転勝利。
■感想
ツォンガの強さや器用さも、所々で見られたが、「この試合を一言で表すと?」と聞かれたら、スコアは競ったものの、「ダビデンコ次第の試合でした」と、管理人なら答えるでしょう。それくらい、ダビデンコの調子の良さが目立った。
そして、結局、大雑把のつもりが少し長くなってしまいました↓