2009年03月01日
ダビデンコ vs ツォンガの雑感
最近2試合のレポは真面目に書きすぎてしまったので、今回は大雑把にします。そうしないと、もの凄い疲れるということに気づきました。
試合は管理人が密かに気に入ってる、ストローク怪人ダビデンコ。リズムに乗ってバンバン打ってる印象だが、実はスピンをかけた球なども混ぜ、ラリーが速くなり過ぎないように工夫してたりもする。
一方、ツォンガ。録画してあったマスターズ・パリの決勝を観た印象では、多少手こずったものの、ナルバンディアンのペースを変えて相手に気持ちよく打たせない、巧みなラリーを強打で破壊していた。そして以外に器用なことが判明。ネットプレーやドロップがうまい。もちろん強打オンリーではないけど、フォアは強打を軸にしている模様。バックはフォアよりも、もうちょっと繋げる球が多かった。
■調子がよくても・・・
ツォンガのサーブでスタート。ラリーになると、ダビデンコが支配。ベースラインから、ツォンガのスピン系の球をフォアで打って楽々ウィナー。そんな、調子良さげなダビデンコだが、さすがにツォンガの強力なファーストには対応できず、ツォンガがキープ。
ダビデンコもファーストが入る。そのときは大体ラリーを支配していた。また、セカンドになっても、ツォンガが強打してくるが、これを冒頭で述べたようにスピン系の球でツォンガのペースにならないように工夫し、そしてチャンスとみたら急に早いタイミングで打ち、ラリーの主導権を奪っていた。あと、ダビデンコはバックの高い打点が得意なように思えた。アドサイドからのバックへのキックサーブを苦にしなさそうである。ダビデンコがキープして1-1。
ここからは同じような展開が続き、試合はタイブレークへ。ここまでの間、ラリーでは、ツォンガはダビデンコがミスしないと得点できない、というくらいダビデンコの調子がよかったが、ダビデンコは自分のサーブの時にボレーミスや、強引に打とうとしてアウトなどを犯し、ツォンガにミニブレークされてタイブレークを落とす。よって、ツォンガが第1セットを7-6で取る。
ツォンガはサーブで主導権を握ったときは良いが、ダビデンコにラリーの状態をイーブンにされた後の展開で、なかなか主導権を奪えていない。強打押しはハマれば最強だが、怖いのは相手が強打を上回ってくることである。つまり、自分の強打を何事もなく返してきて、ウィナーをかっさらっていく相手が出てくると、行き詰まってくる。そんな相手が今日のダビデンコ。ツォンガはサーブをしっかりキープして、運も絡んでくるタイブレークで勝負したいんだろうなと。
■しかし・・・
第1セットを取ったツォンガはノリノリ、ダビデンコは少し調子が狂ったようで、ツォンガの攻撃がうまく機能したことと、ダビデンコの凡ミスで、ツォンガがブレーク。ツォンガにとってうれしい展開。
しかし、ファーストが入らないツォンガ。ダビデンコはツォンガのセカンドをしっかりレシーブして、ラリー戦。ラリーが少し長く続いたことにより、調子を取り戻したダビデンコ。ストロークが深くなり、ツォンガは強打しづらい状況。普通のフラットドライブはダビデンコのご馳走となり、早いタイミングというか、ほぼライジングでラリーのコースを変えたりして、再びラリーを支配。ブレークポイントではフェデラーさんのごとく、すばやく打点に入って、ライジングでフォアのダウンザラインを打ち、これがウィナーとなって、ブレークバック。
試合はキープが進み、ダビデンコサーブ。ここで、管理人が気づく。ダビデンコは、ファーストはツォンガのフォアへ、セカンドはバックへよく打っていた。ツォンガはフォアで強打を狙っているので、ファーストをフォアに打つことで、振り遅れさせることを狙っているのかもしれない。実際、ダビデンコのファーストに対して、フォアでレシーブしたツォンガはネットをしていた。セカンドはもちろん、フォアより攻撃力が劣るバックを狙うのは当たり前で、このレシーブをカモにして、ダビデンコはチャンスボールを量産していた。ダビデンコがキープして3-2。
このあともキープが続き、ダビデンコの5-4で、ツォンガサーブ。このゲームではツォンガのファーストが入らない。で、セカンド→ダビデンコ、慎重にコートに入れる→ツォンガは左右どちらかに強打→しかし、角度がつかないと、ダビデンコはこれを何事もないかのように深い球で返す→ツォンガ、仕方なく繋げる→ダビデンコのshowタイム、という展開などもみられ、ブレークポイント。ツォンガはアドサイドからダビデンコのバック側へコートの外に跳ねていくキックサーブを打つ。しかし、バックの高い打点が得意疑惑のダビデンコ。これをベースラインちょい後ろから、コートの隅へバックのレシーブを叩き込み、リターンエース。ツォンガのサービスゲームをブレイクして、第2セットを6-4で取る。
■油断大敵
第1ゲームをダビデンコがキープし、第2ゲーム。第2セットの最後のゲームのような展開で、ツォンガがブレイクを許してしまう。
ここからはキープが続き、5-2でツォンガサーブ。今までのような展開のラリーが続き、ダビデンコにマッチポイントを握られるが、ラリーの中で、ツォンガは、まさかのドロップを決めてデュースに持ち込む。多用はしないが、使いどころが「巧」なツォンガ君。そして次のポイント、ダビデンコにラリーの主導権を握られ、左右に振られまくるが、ツォンガはフォアとバックのスライスをフル活用して返しまくり、ダビデンコが自爆。ゲームポイントで、ダビデンコがレシーブをミスしてツォンガはなんとかキープし、望みをつないだ。
で、次のダビデンコサーブ。なんとダビデンコは凡ミス、そしてツォンガの強打が決まったこともあって、3本のブレークポイントを握られる。これをとりたいツォンガだが、ダビデンコがなんとかこれをしのぎデュース。しかし、次のポイント、ダビデンコはストロークをアウトしてしまい、再びツォンガにチャンス。ツォンガはこのラリーでまたもやドロップを放って、これが決まり、ブレークに成功。5-4。この後はキープが続いて、タイブレークへ。
で、タイブレークはというと、ダビデンコの圧勝で終了。つまり7-0。内容は、ダビデンコが再びラリーを支配、そして、ツォンガが少し無理&チャレンジをしすぎて自滅というものであったとさ。よって、第3セット、ダビデンコが7-6で取り、逆転勝利。
■感想
ツォンガの強さや器用さも、所々で見られたが、「この試合を一言で表すと?」と聞かれたら、スコアは競ったものの、「ダビデンコ次第の試合でした」と、管理人なら答えるでしょう。それくらい、ダビデンコの調子の良さが目立った。
そして、結局、大雑把のつもりが少し長くなってしまいました↓
試合は管理人が密かに気に入ってる、ストローク怪人ダビデンコ。リズムに乗ってバンバン打ってる印象だが、実はスピンをかけた球なども混ぜ、ラリーが速くなり過ぎないように工夫してたりもする。
一方、ツォンガ。録画してあったマスターズ・パリの決勝を観た印象では、多少手こずったものの、ナルバンディアンのペースを変えて相手に気持ちよく打たせない、巧みなラリーを強打で破壊していた。そして以外に器用なことが判明。ネットプレーやドロップがうまい。もちろん強打オンリーではないけど、フォアは強打を軸にしている模様。バックはフォアよりも、もうちょっと繋げる球が多かった。
■調子がよくても・・・
ツォンガのサーブでスタート。ラリーになると、ダビデンコが支配。ベースラインから、ツォンガのスピン系の球をフォアで打って楽々ウィナー。そんな、調子良さげなダビデンコだが、さすがにツォンガの強力なファーストには対応できず、ツォンガがキープ。
ダビデンコもファーストが入る。そのときは大体ラリーを支配していた。また、セカンドになっても、ツォンガが強打してくるが、これを冒頭で述べたようにスピン系の球でツォンガのペースにならないように工夫し、そしてチャンスとみたら急に早いタイミングで打ち、ラリーの主導権を奪っていた。あと、ダビデンコはバックの高い打点が得意なように思えた。アドサイドからのバックへのキックサーブを苦にしなさそうである。ダビデンコがキープして1-1。
ここからは同じような展開が続き、試合はタイブレークへ。ここまでの間、ラリーでは、ツォンガはダビデンコがミスしないと得点できない、というくらいダビデンコの調子がよかったが、ダビデンコは自分のサーブの時にボレーミスや、強引に打とうとしてアウトなどを犯し、ツォンガにミニブレークされてタイブレークを落とす。よって、ツォンガが第1セットを7-6で取る。
ツォンガはサーブで主導権を握ったときは良いが、ダビデンコにラリーの状態をイーブンにされた後の展開で、なかなか主導権を奪えていない。強打押しはハマれば最強だが、怖いのは相手が強打を上回ってくることである。つまり、自分の強打を何事もなく返してきて、ウィナーをかっさらっていく相手が出てくると、行き詰まってくる。そんな相手が今日のダビデンコ。ツォンガはサーブをしっかりキープして、運も絡んでくるタイブレークで勝負したいんだろうなと。
■しかし・・・
第1セットを取ったツォンガはノリノリ、ダビデンコは少し調子が狂ったようで、ツォンガの攻撃がうまく機能したことと、ダビデンコの凡ミスで、ツォンガがブレーク。ツォンガにとってうれしい展開。
しかし、ファーストが入らないツォンガ。ダビデンコはツォンガのセカンドをしっかりレシーブして、ラリー戦。ラリーが少し長く続いたことにより、調子を取り戻したダビデンコ。ストロークが深くなり、ツォンガは強打しづらい状況。普通のフラットドライブはダビデンコのご馳走となり、早いタイミングというか、ほぼライジングでラリーのコースを変えたりして、再びラリーを支配。ブレークポイントではフェデラーさんのごとく、すばやく打点に入って、ライジングでフォアのダウンザラインを打ち、これがウィナーとなって、ブレークバック。
試合はキープが進み、ダビデンコサーブ。ここで、管理人が気づく。ダビデンコは、ファーストはツォンガのフォアへ、セカンドはバックへよく打っていた。ツォンガはフォアで強打を狙っているので、ファーストをフォアに打つことで、振り遅れさせることを狙っているのかもしれない。実際、ダビデンコのファーストに対して、フォアでレシーブしたツォンガはネットをしていた。セカンドはもちろん、フォアより攻撃力が劣るバックを狙うのは当たり前で、このレシーブをカモにして、ダビデンコはチャンスボールを量産していた。ダビデンコがキープして3-2。
このあともキープが続き、ダビデンコの5-4で、ツォンガサーブ。このゲームではツォンガのファーストが入らない。で、セカンド→ダビデンコ、慎重にコートに入れる→ツォンガは左右どちらかに強打→しかし、角度がつかないと、ダビデンコはこれを何事もないかのように深い球で返す→ツォンガ、仕方なく繋げる→ダビデンコのshowタイム、という展開などもみられ、ブレークポイント。ツォンガはアドサイドからダビデンコのバック側へコートの外に跳ねていくキックサーブを打つ。しかし、バックの高い打点が得意疑惑のダビデンコ。これをベースラインちょい後ろから、コートの隅へバックのレシーブを叩き込み、リターンエース。ツォンガのサービスゲームをブレイクして、第2セットを6-4で取る。
■油断大敵
第1ゲームをダビデンコがキープし、第2ゲーム。第2セットの最後のゲームのような展開で、ツォンガがブレイクを許してしまう。
ここからはキープが続き、5-2でツォンガサーブ。今までのような展開のラリーが続き、ダビデンコにマッチポイントを握られるが、ラリーの中で、ツォンガは、まさかのドロップを決めてデュースに持ち込む。多用はしないが、使いどころが「巧」なツォンガ君。そして次のポイント、ダビデンコにラリーの主導権を握られ、左右に振られまくるが、ツォンガはフォアとバックのスライスをフル活用して返しまくり、ダビデンコが自爆。ゲームポイントで、ダビデンコがレシーブをミスしてツォンガはなんとかキープし、望みをつないだ。
で、次のダビデンコサーブ。なんとダビデンコは凡ミス、そしてツォンガの強打が決まったこともあって、3本のブレークポイントを握られる。これをとりたいツォンガだが、ダビデンコがなんとかこれをしのぎデュース。しかし、次のポイント、ダビデンコはストロークをアウトしてしまい、再びツォンガにチャンス。ツォンガはこのラリーでまたもやドロップを放って、これが決まり、ブレークに成功。5-4。この後はキープが続いて、タイブレークへ。
で、タイブレークはというと、ダビデンコの圧勝で終了。つまり7-0。内容は、ダビデンコが再びラリーを支配、そして、ツォンガが少し無理&チャレンジをしすぎて自滅というものであったとさ。よって、第3セット、ダビデンコが7-6で取り、逆転勝利。
■感想
ツォンガの強さや器用さも、所々で見られたが、「この試合を一言で表すと?」と聞かれたら、スコアは競ったものの、「ダビデンコ次第の試合でした」と、管理人なら答えるでしょう。それくらい、ダビデンコの調子の良さが目立った。
そして、結局、大雑把のつもりが少し長くなってしまいました↓
2009年02月26日
シモン vs フェデラー ~無理をしよう~
ウィンブルドン以来、フェデラーさんの試合を観てねぇなと思い、この試合をチョイス。どうやらフェデラーは背中?を痛めててあまり練習をしてないとかなんとか。試合に調整不足が出てしまうのか?
2008年の後半から頭角を現したシモン。実は管理人はマスターズのマドリードのナダル戦を観戦した。そのときは、第1セットはモンフィスみたいにベースライン後方でスピンをかけてじっくりつなげていて、チャンスボールはフラットで、という印象だったが、第2セット以降は人が変わったように強打、強打、強打。もう1人の人格があるんじゃないかと疑っている管理人。攻撃的な人格シナモンみたいな。今日はシナモンが現れるのでしょうか?それとも幻だったのか。
■シナモンは冬休みかな
試合はシモンのサーブから。ファーストがよく入り、チャンスボールをシモンがしっかり決めるという展開が見られた。ちなみに今日のフェデラーは、回転を多めにかけてラリーをしていた。シモンのカウンターを警戒しているのだろう。ラリーはクロス中心で、フェデラーが先にミスをしてシモンがサービスキープ。
フェデラーはセカンド、特にアドサイドでは角度をつけたキックサーブを打っていた。これがハマリ、シモンはレシーブをミスor浮いたレシーブを打ってしまい、これをフェデラーがフォアの逆クロスでウィナー。サービスキープで1-1。 ちなみに、なんでもないシモンの球をストレートに早いタイミングで打ち、ささやかにウィナーを奪うフェデラーさんはさすが。
ここからはラリーが増える。フェデラーがスピンとスライスを駆使して、ペースの遅い穏やかなクロスラリーが続く。コレにしびれを切らしたのか、シモンはフラットでバックのストレート→しかし、フェデラーがこれをライジングでクロスに深い球を打つ→スピードはそんなになくてもタイミングが早いので、あわててボールを追いかけるシモン、なんとか拾うものの、チャンスボールになってしまい、フェデラーにこれを回り込まれて、再び逆クロスのフォアでウィナー。
こういった展開が続くものの、シモンはなんとかサーブで粘り、デュース。ここからのラリーで、フェデラーはループボール(中ロブ)を混ぜ始める。どうやら今日のフェデラーはゆったりとしたラリー、そして縦の変化をつけることを約束事にしている模様。実際、シモンはなかなかカウンターを打つ機会がなく、ループボールを強打しようとしても、ネットしてしまっていた。思うツボじゃん。しかし、フェデラーにブレークポイントを握られたものの、このピンチを切り抜けてかろうじてキープ。2-1
フェデラーはサーブでポイントを重ねる。また、ラリーでは、穏やかラリー→フェデラーが早いタイミングでフォアのダウンザライン。コレをストレートへ返すシモン、当然シモンのフォア側はオープンコートなので、そちらのカバーへ向かう。しかし、そんなシモンをよそに、フェデラーはもう1回フォアのダウンザライン。逆をつかれたシモン、なんとか返すが甘い球を献上し、ネットに出ていたフェデラーがこれをボレーしてポイントを取る。逆つき名人なフェデラーさんであった。今の所、ラリーの主導権はフェデラー。緩急を好きなようにつけていた。2-2。
第5ゲームはシモンサーブ。これだけラリーを支配しているんだから、そろそろブレークしたいフェデラーさん。スピンをかけた山なりのボールだが、タイミングが早く、ベースラインぎりぎりに落ちる魔法のエッグボールを打ったりと、高い技術をチラ見せしつつ、ことごとくラリーを制してブレークポイントへ。このポイントが超長い。
まずは穏やかラリー→フェデラーが前におびき出すため、浅いスライスを打つ→そうはさせないぜと、シモンはスピンでクロスに返す→シモンがいる位置はコートの左側のサービスライン付近。シモンの遠い所へ打っちゃお~、とフェデラーはシモンのクロスをバックでストレートに深いところへ打つ→あわててボールに追いつこうとするシモン。ギリギリ追いつき、「角度をつけて返球して、相手に角度をつけられて返されたらおしまいだな」ってことで、シモンはセンターへの返球を選択→フェデラーはバックのクロスを深くコントロールして打つが、シモンがこれをうまいことクロスに返す→攻撃的なポジションについていたフェデラーは、ポジションを下げられ、しかもバックにくい込んできたので、これをスライスでごまかす→しかし、ワザとかワザとじゃないかわからないが、コレが深く入り、しかもバウンド後の勢いが死んでいたので、シモンはスピンで打たざるおえない状況。仕方なく打つものの、フェデラーはコレを予想していたかのように、すでにフォアで回り込んで打つ準備OK→センターへ強打し、シモンはコレにラケットを合わせるだけ。この球は浅くなり、フェデラーはフォアの逆クロス→シモンはこれを何とか返すが、再びフォアの逆クロスを打つフェデラー。逆を付かれたシモンはなんとかストレートに返すものの、フェデラの前にポトリ。このご馳走をフェデラーがクロスに打って、サービスブレイク。2-3。またまた逆つき名人なフェデラー。
この後はお互いキープが続き、フェデラーが第1セットを6-4で取る。ちなみに、シモンはもっと無理して攻撃する必要がある。ただ、闇雲にネットに出たり、全ての球をハードヒットっていうのは、無理ではなくてただの無茶だ。
■シナモンまだかな
1-1まではお互いがキープ。シモンは徐々に強打を混ぜてきた。で、第3ゲーム。シモンが強打をするようになってから、ラリーが五分五分に。しかし、シモンがネットを何回かしてしまったり、また、フェデラーさんが強打対決に挑み、シモンはこれに敗れる。そんなことが重なって、シモンはブレークされてしまう。1-2。
ちょっとこのセットから凡ミスが増えてきたフェデラー。ラリーではまだ主導権を握っているものの、凡ミスが重なりシモンがブレークポイントを握る。だが、サーブでなんとかデュースに持ち込み、次のポイントでもファーストが入り、チャンスボールがきて、フェデラーはコレをフォアで回り込んでストレートに打つが長くなりアウト。シモンが再びブレークポイント。ここから、お馴染みのラリーが展開。しかし、ここでシモンが勇気を振り絞って、バックのダウンザライン→フェデラーはコレをクロスに返すがアウト。シモンが見事ブレークバック。2-2。
この後はシモンがリスクを負って攻め始める。具体的には、強打の割合を増やして穏やかラリーのペースを少し速くし、また、意表のついたサーブ&ボレーなどをしていた。それでもお互いキープは続き、シモンの5-4でフェデラーサーブ。
フェデラーのミスのおかげもあって、シモンはセットポイントを握る。しかし、フェデラーサーブ。フェデラーはまずサーブで主導権を得る。この場合は強打でなんとかできないよねってことで我慢の時間。フェデラーに左右に振られるシモン。ネットに出たフェデラーをパスで抜こうとしたがボレーされる。しかしシモンは猛ダッシュ。なんとこれを拾い、コートに返す。ネットにいたフェデラー。ボールを拾うために下がらなければならず、シモンと立場が逆転。フェデラーはクロスに返すが、コレをシモンがオープンコートにボレーし、第2セットはシモンが6-4で取る。
■シナモンは旅行中かな
4-3(シモンリード)までは第2セット後半のような戦い。ただ、フェデラーもペースを上げ、ラリーはあまり穏やかじゃなくなった。それに加え、ネットプレーの数も増えていた。シモンが強打する前にポイントを決めてやろうという意図なのだろうか。
お互いキープが続き、フェデラーサーブの第8ゲーム。いきなりシモンがリターンエース。何かが起こりそうな予感。次のポイントはフェデラーが凡ミス。その次のポイントでは、フェデラーの浅くなった球を、シモンはバックのフラットで強打。コレがレーザービームのごとくクロスに突き刺さり、シモンがブレークポイントを握る。 しかしこの後のポイントでは、逆つき名人フェデラーによって、シモンは逆をつかれポイントをとられる。しかし、ブレークポイントはまだ2ポイント残っている。で、フェデラーはファーストを失敗して、セカンド。なぜかここに来て、フェデラーはアドサイドからシモンのフォア側にキックサーブを打つ。これを狙っていたのか、シモンは思いっきりストレートに強打→フェデラーはフォアのスライスでなんとか返すが浅くなり、シモンはこのチャンスボールをしっかりクロスに決め、ブレーク。5-3。
ここは絶対キープしたいシモン。アドレナリンが出ているのか、30-15の場面でネットプレーに出るシモン。恐怖を感じていないのか。そして、これがうまいこと決まりマッチポイント。最後はかっこよくサービスエースで決めて、シモンが第3セットを6-3で取り、逆転勝利。
■感想
何でもないボールや、チャンスボールとかをふかしてしまうフェデラーさんをみていると、この試合の時はちょっと調整不足だったのかなと感じた。しかしながら、今日のシモンの頑張りと勇気は相当なもので、フェデラーが十分な練習をしてたとしても、競っていたかと思います。そしてシナモンは出てきませんでした。やはり幻か・・・。とりあえず、シモンファンの人、ごめんね。
2008年の後半から頭角を現したシモン。実は管理人はマスターズのマドリードのナダル戦を観戦した。そのときは、第1セットはモンフィスみたいにベースライン後方でスピンをかけてじっくりつなげていて、チャンスボールはフラットで、という印象だったが、第2セット以降は人が変わったように強打、強打、強打。もう1人の人格があるんじゃないかと疑っている管理人。攻撃的な人格シナモンみたいな。今日はシナモンが現れるのでしょうか?それとも幻だったのか。
■シナモンは冬休みかな
試合はシモンのサーブから。ファーストがよく入り、チャンスボールをシモンがしっかり決めるという展開が見られた。ちなみに今日のフェデラーは、回転を多めにかけてラリーをしていた。シモンのカウンターを警戒しているのだろう。ラリーはクロス中心で、フェデラーが先にミスをしてシモンがサービスキープ。
フェデラーはセカンド、特にアドサイドでは角度をつけたキックサーブを打っていた。これがハマリ、シモンはレシーブをミスor浮いたレシーブを打ってしまい、これをフェデラーがフォアの逆クロスでウィナー。サービスキープで1-1。 ちなみに、なんでもないシモンの球をストレートに早いタイミングで打ち、ささやかにウィナーを奪うフェデラーさんはさすが。
ここからはラリーが増える。フェデラーがスピンとスライスを駆使して、ペースの遅い穏やかなクロスラリーが続く。コレにしびれを切らしたのか、シモンはフラットでバックのストレート→しかし、フェデラーがこれをライジングでクロスに深い球を打つ→スピードはそんなになくてもタイミングが早いので、あわててボールを追いかけるシモン、なんとか拾うものの、チャンスボールになってしまい、フェデラーにこれを回り込まれて、再び逆クロスのフォアでウィナー。
こういった展開が続くものの、シモンはなんとかサーブで粘り、デュース。ここからのラリーで、フェデラーはループボール(中ロブ)を混ぜ始める。どうやら今日のフェデラーはゆったりとしたラリー、そして縦の変化をつけることを約束事にしている模様。実際、シモンはなかなかカウンターを打つ機会がなく、ループボールを強打しようとしても、ネットしてしまっていた。思うツボじゃん。しかし、フェデラーにブレークポイントを握られたものの、このピンチを切り抜けてかろうじてキープ。2-1
フェデラーはサーブでポイントを重ねる。また、ラリーでは、穏やかラリー→フェデラーが早いタイミングでフォアのダウンザライン。コレをストレートへ返すシモン、当然シモンのフォア側はオープンコートなので、そちらのカバーへ向かう。しかし、そんなシモンをよそに、フェデラーはもう1回フォアのダウンザライン。逆をつかれたシモン、なんとか返すが甘い球を献上し、ネットに出ていたフェデラーがこれをボレーしてポイントを取る。逆つき名人なフェデラーさんであった。今の所、ラリーの主導権はフェデラー。緩急を好きなようにつけていた。2-2。
第5ゲームはシモンサーブ。これだけラリーを支配しているんだから、そろそろブレークしたいフェデラーさん。スピンをかけた山なりのボールだが、タイミングが早く、ベースラインぎりぎりに落ちる魔法のエッグボールを打ったりと、高い技術をチラ見せしつつ、ことごとくラリーを制してブレークポイントへ。このポイントが超長い。
まずは穏やかラリー→フェデラーが前におびき出すため、浅いスライスを打つ→そうはさせないぜと、シモンはスピンでクロスに返す→シモンがいる位置はコートの左側のサービスライン付近。シモンの遠い所へ打っちゃお~、とフェデラーはシモンのクロスをバックでストレートに深いところへ打つ→あわててボールに追いつこうとするシモン。ギリギリ追いつき、「角度をつけて返球して、相手に角度をつけられて返されたらおしまいだな」ってことで、シモンはセンターへの返球を選択→フェデラーはバックのクロスを深くコントロールして打つが、シモンがこれをうまいことクロスに返す→攻撃的なポジションについていたフェデラーは、ポジションを下げられ、しかもバックにくい込んできたので、これをスライスでごまかす→しかし、ワザとかワザとじゃないかわからないが、コレが深く入り、しかもバウンド後の勢いが死んでいたので、シモンはスピンで打たざるおえない状況。仕方なく打つものの、フェデラーはコレを予想していたかのように、すでにフォアで回り込んで打つ準備OK→センターへ強打し、シモンはコレにラケットを合わせるだけ。この球は浅くなり、フェデラーはフォアの逆クロス→シモンはこれを何とか返すが、再びフォアの逆クロスを打つフェデラー。逆を付かれたシモンはなんとかストレートに返すものの、フェデラの前にポトリ。このご馳走をフェデラーがクロスに打って、サービスブレイク。2-3。またまた逆つき名人なフェデラー。
この後はお互いキープが続き、フェデラーが第1セットを6-4で取る。ちなみに、シモンはもっと無理して攻撃する必要がある。ただ、闇雲にネットに出たり、全ての球をハードヒットっていうのは、無理ではなくてただの無茶だ。
■シナモンまだかな
1-1まではお互いがキープ。シモンは徐々に強打を混ぜてきた。で、第3ゲーム。シモンが強打をするようになってから、ラリーが五分五分に。しかし、シモンがネットを何回かしてしまったり、また、フェデラーさんが強打対決に挑み、シモンはこれに敗れる。そんなことが重なって、シモンはブレークされてしまう。1-2。
ちょっとこのセットから凡ミスが増えてきたフェデラー。ラリーではまだ主導権を握っているものの、凡ミスが重なりシモンがブレークポイントを握る。だが、サーブでなんとかデュースに持ち込み、次のポイントでもファーストが入り、チャンスボールがきて、フェデラーはコレをフォアで回り込んでストレートに打つが長くなりアウト。シモンが再びブレークポイント。ここから、お馴染みのラリーが展開。しかし、ここでシモンが勇気を振り絞って、バックのダウンザライン→フェデラーはコレをクロスに返すがアウト。シモンが見事ブレークバック。2-2。
この後はシモンがリスクを負って攻め始める。具体的には、強打の割合を増やして穏やかラリーのペースを少し速くし、また、意表のついたサーブ&ボレーなどをしていた。それでもお互いキープは続き、シモンの5-4でフェデラーサーブ。
フェデラーのミスのおかげもあって、シモンはセットポイントを握る。しかし、フェデラーサーブ。フェデラーはまずサーブで主導権を得る。この場合は強打でなんとかできないよねってことで我慢の時間。フェデラーに左右に振られるシモン。ネットに出たフェデラーをパスで抜こうとしたがボレーされる。しかしシモンは猛ダッシュ。なんとこれを拾い、コートに返す。ネットにいたフェデラー。ボールを拾うために下がらなければならず、シモンと立場が逆転。フェデラーはクロスに返すが、コレをシモンがオープンコートにボレーし、第2セットはシモンが6-4で取る。
■シナモンは旅行中かな
4-3(シモンリード)までは第2セット後半のような戦い。ただ、フェデラーもペースを上げ、ラリーはあまり穏やかじゃなくなった。それに加え、ネットプレーの数も増えていた。シモンが強打する前にポイントを決めてやろうという意図なのだろうか。
お互いキープが続き、フェデラーサーブの第8ゲーム。いきなりシモンがリターンエース。何かが起こりそうな予感。次のポイントはフェデラーが凡ミス。その次のポイントでは、フェデラーの浅くなった球を、シモンはバックのフラットで強打。コレがレーザービームのごとくクロスに突き刺さり、シモンがブレークポイントを握る。 しかしこの後のポイントでは、逆つき名人フェデラーによって、シモンは逆をつかれポイントをとられる。しかし、ブレークポイントはまだ2ポイント残っている。で、フェデラーはファーストを失敗して、セカンド。なぜかここに来て、フェデラーはアドサイドからシモンのフォア側にキックサーブを打つ。これを狙っていたのか、シモンは思いっきりストレートに強打→フェデラーはフォアのスライスでなんとか返すが浅くなり、シモンはこのチャンスボールをしっかりクロスに決め、ブレーク。5-3。
ここは絶対キープしたいシモン。アドレナリンが出ているのか、30-15の場面でネットプレーに出るシモン。恐怖を感じていないのか。そして、これがうまいこと決まりマッチポイント。最後はかっこよくサービスエースで決めて、シモンが第3セットを6-3で取り、逆転勝利。
■感想
何でもないボールや、チャンスボールとかをふかしてしまうフェデラーさんをみていると、この試合の時はちょっと調整不足だったのかなと感じた。しかしながら、今日のシモンの頑張りと勇気は相当なもので、フェデラーが十分な練習をしてたとしても、競っていたかと思います。そしてシナモンは出てきませんでした。やはり幻か・・・。とりあえず、シモンファンの人、ごめんね。
2009年02月13日
ジョコビッチ vs デルポトロ ~攻撃は最大の防御~
こんにちわ。国立2次の勉強がはかどらず、気分転換に録画した試合をじっくり見ました。なんならレポートも書いちゃえってことで、深夜にひっそりと更新です。ちなみに試合はマスターズカップ2008ですぞ。カテゴリは「MC」としておきました。
ジョコビッチは、当ブログで何回か出てきているので説明はなし。一方、大魔神デルポトロ。基本的な攻めのパターンはバックのクロスラリー。そして、恵まれた体格によるパワーには頼らず、しっかりスピンをかけて深い球をグッっと打つ印象。これを左右にブンブン打ち込まれたら、蟻地獄のようになってしまうだろうなと。ちなみに、バックのクロスラリーからコースを変えると(相手が)、第二形態が出現。カウンター巨人に変わるのだ。カウンターを打てるということは、予測もあるだろうが、それなりに足が速いってことで、身長があってフットワークが良い、しかもリーチが長いので守備範囲も広い。それにミスが少なくて手堅いってことで、なんかもうセコイっすね。とにかく、勝手にはなかなかミスしてくれないので、カウンターを警戒しつつ、こちらから攻撃してミスさせる必要があるようです。
■先制攻撃
試合はいきなりロングラリー。バックでのクロスラリーになると思いきや、ジョコビッチは積極的にコースを変えていき、デルポトロのスピンをフォアで強打していた。コレがハマリ、サーブも好調なようで難なくキープ。
デルポトロサーブ。デルポトロもサーブの調子は良いようで、ファーストがよく入る。しかしジョコビッチがコレをリターンしてきてラリー戦。ただ、このラリーでジョコビッチは先にミスをしてしまい、結局デルポトロが楽々キープ。
ジョコビッチがサーブをキープし、第4ゲーム。このゲームでも再びラリー戦。第1ゲームのようにジョコビッチが主導権を握る。デルポトロは試合の入り方をちょっとミスったようで、ただただジョコビッチにフォアの強打を打たれていて、ラリーはジョコビッチ次第。ジョコビッチは調子がいいのか強打を決めまくりデルポトロのサーブをブレーク。3-1。
で、早くブレークバックをしたいデルポトロ。ようやくバックのクロスラリー対決に持ち込んだが、ネットにボールをかけて自分からミス。また、ここでジョコビッチがラリーでスライスを混ぜ始めたので、これもうまいこといってジョコビッチがキープ。
段々とストロークにエンジンがかかってきたデルポトロ。ラリーでも、ジョコビッチの球が少しでも甘かったらフォアのダウンザラインへ打ち、ウィナーを取っていた。しかし未だに、ジョコビッチの回り込みフォアには苦戦中。それでもファーストサーブで押し切りキープ。4-2。ちなみにこのゲームでジョコビッチのドロップが始動。
相変わらず、デルポトロはバックラリーに持ち込もうとしても、ジョコビッチにコースを変えられてしまう。しかしデルポトロのストロークに力強さが出てきて、少し角度のついた強烈なフォアまたはバックのクロスを何回か放つ。しかしコレを難なく深い球で返すジョコビッチ。深い球を下がらずに深く返すのは、なんとなく見ていると簡単そうだが、結構難しい。わかりにくい守備のうまさをみせるのがジョコビッチさんの持ち味。で、デルポトロから若干甘い球がきたのだが、ジョコビッチの持病、「ドロップ依存症」が発症し、ドロップ。コレをデルポトロは角度をつけてドロップ返し。なんとかジョコビッチは拾ったが、デルポトロはこれを難なくコートに返しポイントを取る。
ブレークポイントを握られるジョコビッチだが、デルポトロお得意のバックのクロスラリーで打ち勝ちデュース。強烈なキックサーブを放ち、デルポトロからチャンスボールを引き出して、真ん中に強打。デルポトロがカウンターを持っているってことで、速い球を真ん中に打っちゃえば、取れたとしてもカウンターできないべってことで、コレが成功し、デルポトロはボールを返すものの、アウト。
ゲームポイントではジョコビッチが再びラリーで主導権を握る。どうやらデルポトロは、自分の打ったバックの球を、相手に回りこまれてフォアを打たれるのが嫌なのかもしれない。まぁ相手のストロークのレベルにもよるが。で、ジョコビッチはデルポトロのスピン系の球を、フォアで逆クロス→返ってきた浅い球を回り込みのフォアのストレート、という形でポイントを取りサービスキープ。5-2。
デルポトロはジョコビッチのミスの多さも重なり楽にサービスキープ。なんとかブレークしたいところだ。で、ジョコビッチサーブ。このゲームではデルポトロのストロークが深く、そして力強かった。ジョコビッチは持ち前の守備範囲の広さで対応したが最終的にネット。簡単なミスも増えてきて、今までの展開がなかなかできない。それでも、フォアの逆クロス→返ってきたチャンスボールをスピンでふわっともう1度逆クロスに打ち、デルポトロの逆をつくなんていうオシャレなことをしていた。
しかしその後がよろしくなかった。次のポイントでダブルフォルト。デルポトロがブレークポイントを握る。そしてブレークポイントでバックのラリー。耐え切れなくなったのか、ドロップショットを放ったジョコビッチ。コレが見事ネットにかかり、デルポトロがブレークバックする。5-4。
この後のサーブは大事にしたいデルポトロ。「バックを回り込まれるとちょっとなぁ~」問題はまだ解決されてなさそうだが、なんとかキープ。この後ジョコビッチもデルポトロのミスも手伝って手堅くキープ。試合はジョコビッチの6-5に。
ここ数ゲームはミスが多くなっているジョコビッチ。このゲームではスピン系の球やループボールを入れてラリーのスピードを下げていた。そしてコレに安心したデルポトロがスピン系の球を使ってきたら、ジョコビッチはフォアで強打。通称ツンデレ作戦。で、デルポトロのミスなどがあってセットポイント。これは凄いロングラリーだった。
さっきも書いたが、このラリーもデルポトロのバックをジョコビッチがフォアで回り込むことで主導権を得る展開。しかしデルポトロが粘り強くボールを拾い、ジョコビッチのやや甘い球を逃さず、バックのダウンザライン→ジョコビッチはお馴染みの、股関節をガッと開いてややスライドフットワークっぽくギリギリキャッチ→これが浅かったので、デルポトロがバックでクロスに強打→またジョコビッチがギリギリキャッチ→これまた浅い球だったので、デルポトロはフォアのストレートを打つ→その打った方向はオープンコート、しかも重要なポイントなので、「逆つく余裕もないだろうし、オープンコートに入れてくるかな」っと思ったのか、ジョコビッチはこれを予想していたかのように追いつき、クロスへカウンターを放つ→デルポトロはコレをフォアでストレートに返そうとしたがネット。ブレークして、ジョコビッチが第一セットを7-5で取る。
■先制攻撃で始まり、先制攻撃で終わる
さすがにデルポトロの守備の粘り強さが低下。けれども攻撃力は落ちたわけではない。しかしながら、ジョコビッチが素晴らしい守備をみせてデルポトロのミスを誘い、サービスキープ。
ここで、またドロップを放つジョコビッチ。もちろんミス。フェデラー、錦織、グルビスとかがドロップを打つと「おぉ!」ってなるけど、ジョコビッチがドロップを打つと「あぁ~」ってなるのは気のせい?しかしこの後、リターンエースをとっていたので、プラスマイナスゼロか。。。それでもデルポトロがサービスキープをして1-1。
まだまだベースラインからのミスが減らないジョコビッチ。それに重なって、アプローチに出て、デルポトロにパスされるっていうポイントが3回あり。ブレークされてしまう。ブレークポイントの場面、ジョコビッチのボレーが深かったにもかかわらず難なくパスしたデルポトロは巧。
すぐにブレークバックしたいジョコビッチ。ミスがまた増えてきたので、ラリーのペースを下げる。しかし段々とスピードを上げ、最終的には試合の序盤で見せていた、フォアの強打を打ち、また、デルポトロのサーブに対して、強烈なリターンを放ち、ブレークバックに成功。2-2。
再びツンデレ作戦をジョコビッチが敢行。しかしその後、デルポトロにもお返しされた。で、色々あってデュースに。このデュースになった理由が、ドロップのミスのせいなのはもはや秘密だ。で、ここぞという時にファーストが入り、ジョコビッチがキープ。3-2。
ここで、どうやら管理人は、録画バージョンのヤツを録画したようで、ゲームカウントがCMをはさんで4-3となっていた。お互いキープした模様。
どうやらデルポトロサーブ。まずはデルポトロがラリーでミスしてしまう。次のポイント、デルポトロはジョコビッチをストロークで押し、チャンスボールを引き出す。コレをバックでクロスに強打したが、ジョコビッチに読まれ、バックのパッシングショットをストレートに打たれポイントを取られる。
次のラリーがまた長い。再びデルポトロがラリーをやりくりしてチャンスボールを引き出し、バックでクロスに強打。いいかげん読まれてる気が。。。→案の定、ジョコビッチがこれをギリギリキャッチ→これをデルポトロはすばらしいドロップ?ボレーで返す→しかしジョコビッチがこれを拾ってロブをクロスへ→ラリーがリセットになり、バックでのクロスラリーに→ジョコビッチがデルポトロの深い球を、バックでややライジング気味にとらえてダウンザラインにウィナーを打つ。ジョコビッチがブレークポイントを3つ得る。
1つ目は逃したものの、2つ目。またもやデルポトロがチャンスボールをクロスに打つのだが(今度はフォアで)、これに対して、ジョコビッチが中ロブ気味のパスを放ち、これが決まってデルポトロのサーブをブレイク。5-3。
あとは序盤のような展開で、ジョコビッチがウィナーを決めたり、デルポトロがミスしたりで、問題なくジョコビッチがサービスキープをしてゲームセット。第2セットを6-3で取り、セットカウント2-0でジョコビッチの勝ち。
■感想
凄い試合をしていたが、2人とも20代前半のまさに若者。大学生と変わらない年齢ながら、強打だけじゃなく、色々な変化を試合の中で出していて、試合巧者という意味では、ベテランという言葉は死語なのかと思った。残りの試合は27日以降に更新する予定です。
■今日のドロップ
ジョコビッチのコーナーが復活!6~7回打って成功したのは2回くらい?でもミスしたポイントも、デルポトロが後ろに下がった場面とかだったので、タイミング的には間違っているわけではなく、大目に見て今回は55点!
ちなみに若い人はミスを恐れずに試してくださいね!
ジョコビッチは、当ブログで何回か出てきているので説明はなし。一方、大魔神デルポトロ。基本的な攻めのパターンはバックのクロスラリー。そして、恵まれた体格によるパワーには頼らず、しっかりスピンをかけて深い球をグッっと打つ印象。これを左右にブンブン打ち込まれたら、蟻地獄のようになってしまうだろうなと。ちなみに、バックのクロスラリーからコースを変えると(相手が)、第二形態が出現。カウンター巨人に変わるのだ。カウンターを打てるということは、予測もあるだろうが、それなりに足が速いってことで、身長があってフットワークが良い、しかもリーチが長いので守備範囲も広い。それにミスが少なくて手堅いってことで、なんかもうセコイっすね。とにかく、勝手にはなかなかミスしてくれないので、カウンターを警戒しつつ、こちらから攻撃してミスさせる必要があるようです。
■先制攻撃
試合はいきなりロングラリー。バックでのクロスラリーになると思いきや、ジョコビッチは積極的にコースを変えていき、デルポトロのスピンをフォアで強打していた。コレがハマリ、サーブも好調なようで難なくキープ。
デルポトロサーブ。デルポトロもサーブの調子は良いようで、ファーストがよく入る。しかしジョコビッチがコレをリターンしてきてラリー戦。ただ、このラリーでジョコビッチは先にミスをしてしまい、結局デルポトロが楽々キープ。
ジョコビッチがサーブをキープし、第4ゲーム。このゲームでも再びラリー戦。第1ゲームのようにジョコビッチが主導権を握る。デルポトロは試合の入り方をちょっとミスったようで、ただただジョコビッチにフォアの強打を打たれていて、ラリーはジョコビッチ次第。ジョコビッチは調子がいいのか強打を決めまくりデルポトロのサーブをブレーク。3-1。
で、早くブレークバックをしたいデルポトロ。ようやくバックのクロスラリー対決に持ち込んだが、ネットにボールをかけて自分からミス。また、ここでジョコビッチがラリーでスライスを混ぜ始めたので、これもうまいこといってジョコビッチがキープ。
段々とストロークにエンジンがかかってきたデルポトロ。ラリーでも、ジョコビッチの球が少しでも甘かったらフォアのダウンザラインへ打ち、ウィナーを取っていた。しかし未だに、ジョコビッチの回り込みフォアには苦戦中。それでもファーストサーブで押し切りキープ。4-2。ちなみにこのゲームでジョコビッチのドロップが始動。
相変わらず、デルポトロはバックラリーに持ち込もうとしても、ジョコビッチにコースを変えられてしまう。しかしデルポトロのストロークに力強さが出てきて、少し角度のついた強烈なフォアまたはバックのクロスを何回か放つ。しかしコレを難なく深い球で返すジョコビッチ。深い球を下がらずに深く返すのは、なんとなく見ていると簡単そうだが、結構難しい。わかりにくい守備のうまさをみせるのがジョコビッチさんの持ち味。で、デルポトロから若干甘い球がきたのだが、ジョコビッチの持病、「ドロップ依存症」が発症し、ドロップ。コレをデルポトロは角度をつけてドロップ返し。なんとかジョコビッチは拾ったが、デルポトロはこれを難なくコートに返しポイントを取る。
ブレークポイントを握られるジョコビッチだが、デルポトロお得意のバックのクロスラリーで打ち勝ちデュース。強烈なキックサーブを放ち、デルポトロからチャンスボールを引き出して、真ん中に強打。デルポトロがカウンターを持っているってことで、速い球を真ん中に打っちゃえば、取れたとしてもカウンターできないべってことで、コレが成功し、デルポトロはボールを返すものの、アウト。
ゲームポイントではジョコビッチが再びラリーで主導権を握る。どうやらデルポトロは、自分の打ったバックの球を、相手に回りこまれてフォアを打たれるのが嫌なのかもしれない。まぁ相手のストロークのレベルにもよるが。で、ジョコビッチはデルポトロのスピン系の球を、フォアで逆クロス→返ってきた浅い球を回り込みのフォアのストレート、という形でポイントを取りサービスキープ。5-2。
デルポトロはジョコビッチのミスの多さも重なり楽にサービスキープ。なんとかブレークしたいところだ。で、ジョコビッチサーブ。このゲームではデルポトロのストロークが深く、そして力強かった。ジョコビッチは持ち前の守備範囲の広さで対応したが最終的にネット。簡単なミスも増えてきて、今までの展開がなかなかできない。それでも、フォアの逆クロス→返ってきたチャンスボールをスピンでふわっともう1度逆クロスに打ち、デルポトロの逆をつくなんていうオシャレなことをしていた。
しかしその後がよろしくなかった。次のポイントでダブルフォルト。デルポトロがブレークポイントを握る。そしてブレークポイントでバックのラリー。耐え切れなくなったのか、ドロップショットを放ったジョコビッチ。コレが見事ネットにかかり、デルポトロがブレークバックする。5-4。
この後のサーブは大事にしたいデルポトロ。「バックを回り込まれるとちょっとなぁ~」問題はまだ解決されてなさそうだが、なんとかキープ。この後ジョコビッチもデルポトロのミスも手伝って手堅くキープ。試合はジョコビッチの6-5に。
ここ数ゲームはミスが多くなっているジョコビッチ。このゲームではスピン系の球やループボールを入れてラリーのスピードを下げていた。そしてコレに安心したデルポトロがスピン系の球を使ってきたら、ジョコビッチはフォアで強打。通称ツンデレ作戦。で、デルポトロのミスなどがあってセットポイント。これは凄いロングラリーだった。
さっきも書いたが、このラリーもデルポトロのバックをジョコビッチがフォアで回り込むことで主導権を得る展開。しかしデルポトロが粘り強くボールを拾い、ジョコビッチのやや甘い球を逃さず、バックのダウンザライン→ジョコビッチはお馴染みの、股関節をガッと開いてややスライドフットワークっぽくギリギリキャッチ→これが浅かったので、デルポトロがバックでクロスに強打→またジョコビッチがギリギリキャッチ→これまた浅い球だったので、デルポトロはフォアのストレートを打つ→その打った方向はオープンコート、しかも重要なポイントなので、「逆つく余裕もないだろうし、オープンコートに入れてくるかな」っと思ったのか、ジョコビッチはこれを予想していたかのように追いつき、クロスへカウンターを放つ→デルポトロはコレをフォアでストレートに返そうとしたがネット。ブレークして、ジョコビッチが第一セットを7-5で取る。
■先制攻撃で始まり、先制攻撃で終わる
さすがにデルポトロの守備の粘り強さが低下。けれども攻撃力は落ちたわけではない。しかしながら、ジョコビッチが素晴らしい守備をみせてデルポトロのミスを誘い、サービスキープ。
ここで、またドロップを放つジョコビッチ。もちろんミス。フェデラー、錦織、グルビスとかがドロップを打つと「おぉ!」ってなるけど、ジョコビッチがドロップを打つと「あぁ~」ってなるのは気のせい?しかしこの後、リターンエースをとっていたので、プラスマイナスゼロか。。。それでもデルポトロがサービスキープをして1-1。
まだまだベースラインからのミスが減らないジョコビッチ。それに重なって、アプローチに出て、デルポトロにパスされるっていうポイントが3回あり。ブレークされてしまう。ブレークポイントの場面、ジョコビッチのボレーが深かったにもかかわらず難なくパスしたデルポトロは巧。
すぐにブレークバックしたいジョコビッチ。ミスがまた増えてきたので、ラリーのペースを下げる。しかし段々とスピードを上げ、最終的には試合の序盤で見せていた、フォアの強打を打ち、また、デルポトロのサーブに対して、強烈なリターンを放ち、ブレークバックに成功。2-2。
再びツンデレ作戦をジョコビッチが敢行。しかしその後、デルポトロにもお返しされた。で、色々あってデュースに。このデュースになった理由が、ドロップのミスのせいなのはもはや秘密だ。で、ここぞという時にファーストが入り、ジョコビッチがキープ。3-2。
ここで、どうやら管理人は、録画バージョンのヤツを録画したようで、ゲームカウントがCMをはさんで4-3となっていた。お互いキープした模様。
どうやらデルポトロサーブ。まずはデルポトロがラリーでミスしてしまう。次のポイント、デルポトロはジョコビッチをストロークで押し、チャンスボールを引き出す。コレをバックでクロスに強打したが、ジョコビッチに読まれ、バックのパッシングショットをストレートに打たれポイントを取られる。
次のラリーがまた長い。再びデルポトロがラリーをやりくりしてチャンスボールを引き出し、バックでクロスに強打。いいかげん読まれてる気が。。。→案の定、ジョコビッチがこれをギリギリキャッチ→これをデルポトロはすばらしいドロップ?ボレーで返す→しかしジョコビッチがこれを拾ってロブをクロスへ→ラリーがリセットになり、バックでのクロスラリーに→ジョコビッチがデルポトロの深い球を、バックでややライジング気味にとらえてダウンザラインにウィナーを打つ。ジョコビッチがブレークポイントを3つ得る。
1つ目は逃したものの、2つ目。またもやデルポトロがチャンスボールをクロスに打つのだが(今度はフォアで)、これに対して、ジョコビッチが中ロブ気味のパスを放ち、これが決まってデルポトロのサーブをブレイク。5-3。
あとは序盤のような展開で、ジョコビッチがウィナーを決めたり、デルポトロがミスしたりで、問題なくジョコビッチがサービスキープをしてゲームセット。第2セットを6-3で取り、セットカウント2-0でジョコビッチの勝ち。
■感想
凄い試合をしていたが、2人とも20代前半のまさに若者。大学生と変わらない年齢ながら、強打だけじゃなく、色々な変化を試合の中で出していて、試合巧者という意味では、ベテランという言葉は死語なのかと思った。残りの試合は27日以降に更新する予定です。
■今日のドロップ
ジョコビッチのコーナーが復活!6~7回打って成功したのは2回くらい?でもミスしたポイントも、デルポトロが後ろに下がった場面とかだったので、タイミング的には間違っているわけではなく、大目に見て今回は55点!
ちなみに若い人はミスを恐れずに試してくださいね!